
|
2005年2月
Vol.14 選挙です!子ども政策を連日議論!デンマークでは、2月8日に選挙が行われます。これは国政選挙で、全国の人が一斉に投票します。選挙が宣言されたのが3週間前。それ以後は選挙活動が町中で行われ、たくさんのポスターがあちこちに貼られています。 日本と違うのは、「選挙カー」が走っていないことです。そのため静かな感じではありますが、ラジオやテレビでは政党のCMがたくさん流れていて、そのあたりは同じかな、という感じです。
【選挙の争点】
今回の選挙の争点は「移民政策」「税金」「老人政策」「子ども政策」などがあり、特に移民の問題は大きな関心の一つです。ある政党は外国人が入ってくるのを極力阻止し、公的な手紙も外国人宛でも英語ではなく全てデンマーク語に統一するべきだという、外国人、外国語排斥のような方針を述べています。一方では、それに真っ向から反対する政党もあります。全部で10の政党が意見を交わしています。
【子ども政策の議論】
その中でも注目は「子ども政策」です。私はこのテーマが選挙の中でとても注目されていることに驚きました。そしてプランがかなり具体的なのです。 連日、新聞には「保育費用を値下げ」「値段か質か?」「児童手当」「母子家庭に更なる援助を」などの言葉があふれています。主な2つの政党がそれぞれ自らのプランを具体的にあげ、新聞ではどのような条件ならどちらのプランが特か?といった計算式をあげています。現在、デンマークでは家族の収入、条件によらず一定額の児童手当が受けられ、年齢によって違いますが、例えば0-2歳の場合、一人につき1ヶ月約2万円です(2004年)。 |
|
|
この児童手当を、0-3歳までの子どもに手厚くする、そして、保育所の保護者負担費の割合を現在の33%から25%に引き下げる、というプランをあげている自由党。自由党は、収入の多い家庭には保育所負担額も上げることを検討しています。 一方で、児童手当は今のまま変化させず、逆に保護者の負担する保育費用を最大で月額2万円程度に抑えるプランをあげる社会民主党。この額は、最も安い市の保育費より安い額です。一方でこの党では、専業主婦家庭は保育費も低額にはせず、児童手当も少なくすると提案しています。 その他、収入がある一定以上ならば、児童手当を完全にカットし、収入の少ない家庭を援助するべきだ!という提案をする政党もあります。そして多くの政党が、母子家庭、学生家庭(子どもを持ちながら大学等で勉強している人々)を援助すると公約に掲げています。 |
「児童手当を上げて、保育所の費用を下げよう」と大きく書かれた自由党の新聞広告 |
【身近なテーマが争点】
このほか、老人政策ではヘルパーの一人当たりの負担をいかに減らし、老人一人ずつへのサービスの質を上げることが大切か、ということも議論されています。そしてそれぞれの政策について、各政党が予算にいくら掲げるかも具体的な数字で出ています。国政ですが、なんだか家計の話を聞いているほど具体的です。そしてテーマもとても身近に関心を持てる、生活に関するものが多く、自然と関心を持ってしまいます。 選挙の話に限らず、政治の話が普段から好きなデンマーク人ですが、それは高校生ぐらいの時から既に始まっているようです。政治家たちも選挙権のないはずの高校生たちと議論をし、授業でも選挙の内容がよく話されているようです。投票率は常に80%を超えるとか。さあ、明日の選挙はどのような結果がでるのか楽しみです。 |
|